龍書文(ろん しょぶん)

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大擂台賽における海王勢の不甲斐なさに憤りを感じた郭海皇によって急遽チームメンバーとして召集された人物。日頃から郭海皇とは交流があるようで、海王の称号こそもっていないがその実力は並の海王を遥かに上回る。15歳から19歳まで出場した全台湾擂台賽で全て優勝しその後、台湾黒社会から格闘しとしてスカウトされ、以来ルールなしの地下試合で25年間無敗を誇った。

つまり15歳以降、人前でやる試合では一度も敗れておらず事実上「生涯無敗」の使い手だと言える。大擂台賽でのチーム戦では先鋒を努めビスケット=オリバと対戦した。

オリバと同じく「Mr.不可拘束(ミスター・アンチェイン)」との異名を持っており、真のアンチェインを決める勝負でもあった。

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ドリアン海王

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5人の最凶死刑囚の一人。他の死刑囚と同様「敗北を知りたい」として脱獄し日本にやって来た。実はかつて中国の白林寺(烈海王と同じ)で中国拳法を修めており、その際に欧米人として初めて海王の称号を得た。

烈海王がまだ若く、海王の称号を得ていなかった時(烈永周と名乗っていた)師匠である劉海王に対して「自分に海王の称号を与えないのは素行が乱暴だからか」と詰め寄った際、かつてドリアンが素手で岩山に穴を空けた跡を見せて海王たる者に必要な実力を教えた。

ドリアンが日本に来て烈海王と対面した際、その正体に気が付いた烈海王は一礼して先達に対して敬意を払っていた。

ちなみにアニメ版『グラップラー刃牙』では烈永周に海王の称号を与えるよう推薦した場面が描かれている。

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愚地独歩(おろちどっぽ)

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会員数5万人以上を誇る空手団体、神心会の館長。「武神」や「人食いオロチ」などの様々な異名を持っており、刃牙が地下闘技場に参戦するずっと前に王者として君臨していた。現在では闘技場から身を引き後進に道を譲るべく指導に力を入れていたが、戦いに対する欲求は全く衰えておらず未だ全盛期の力を有していた。

シリーズ第一作のグラップラー刃牙においては最強の使い手だったが(勇次郎を除く)、シリーズが進むにつれてより強い人物が出てくるようになり多少立ち位置が降下した。しかし登場から一貫して主要なキャラクターとして活躍しており、その戦闘スタイルや人柄から多くの読者から親しまれている。

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マホメド=アライ

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20世紀最強のボクサーとしてその名を知られる人物。世界中のボクシングファンから親しまれており、彼の存在はボクシング界の伝説として語り継がれている。病にかかり現役を引退したと思われていたが、その実息子とのスパーリングで惨敗したためであった。

物語に登場した時点で既に病に侵されていたが、もう一度息子のマホメド=アライJr.と戦うために激しいトレーニングを積んで体を鍛え直していた。取材に訪れた記者の目の前でスパーリングを行い「1分だけなら私は今でも世界王者だ」との名ゼリフを残した。

『バキ』の神の子激突編では格闘に対する認識の甘い息子マホメド=アライ.jrを指導すべく彼のいる日本に来日した(トレーニングをして鍛え直したのもその事が理由)。

ジャック・ハンマーや渋川剛気(しぶかわごうき)にぼこぼこにされ、立つのもやっとな息子にスパーリングを強要させる事で息子の戦闘に対する認識を改めさせることに成功した。

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マスター国松

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「大日本武術空道」の当主。柳龍光の師匠でもあったが何故か彼に左腕を奪われてしまい現在では疎遠になっている。空道という武術の性質上、自らを武術家ではなく殺法家だと認識している。そのため暗殺の依頼を受けることが多いらしく、徳川光成(とくがわみつなり)が空道について尋ねた際も暗殺の依頼でもする気かと勘ぐっていた。

徳川光成に対して随分偉そうに空道の解説をして自慢げに「鞭打」を披露してみせもしたが、「柳はもっと使えるんですね」と全く賞賛されていなかった(というより国松自身に興味を示していなかった)。

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天内悠(あまないゆう)

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元々はアメリカ大統領ボッシュのボディーガード。彼の戦闘に関する哲学に興味を持った(良い意味ではないが)範馬勇次郎が日本に連れてきた。物腰が柔らかく礼儀正しい青年で特にレディーに対しては親切。端正な容姿を合間ってさぞ女性からモテることだろう。

地下闘技場の控室で暴れる範馬勇次郎(はんまゆうじろう)に対し顔面パンチした事が主催者である徳川光成(とくがわみつなり)の目に留まり、急遽最大トーナメントへ出場することが決定した。

試合では格闘技では類を見ない空中からの攻撃や長い手足から繰り出される関節技などを用いて対戦相手を圧倒した。しかしどれだけ痛めつけても降参しない愚地独歩(おろちどっぽ)に対して、負けを認めるように何度もお願いした結果、観戦していた勇次郎の怒りを買ってしまい(相手に勝利を懇願する姿勢が気に食わなかったらしい)ぼこぼこにされ自分が敗北する結果となってしまった。

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リチャード=フィルス

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シカゴのとあるクラブでバウンサー(ガードマンのようなもの)を努めている。クラブでは毎晩のように酔っぱらった客を相手に殴り合いを繰り広げている(従業員の態度じゃないだろ!?)。リチャード=フィルスの恐ろしい所はその殴り合いの中でただの一度も相手のパンチを避けず、その上で全ての殴り合いを制しているという事である。

その中には現役のプロボクサーもいたらしく、そのタフネスはプロアマ問わず通用していた。この事からリチャード=フィルスはいつの間にか「地球一のタフガイ」と呼ばれるようになっていた。

最大トーナメントではタキシード姿で登場。同じくスーツ姿で登場した愚地独歩と得意の殴り合いを披露したが、途中で空手技を使用した愚地独歩の前に敗退した。

アニメ版では屈強なアメリカ人らしくかなり大きな体格の人物として描かれていたが、原作ではそれほど大きな体格の持ち主としては描かれておらず原作とアニメで見た目が大きく違う人物だった。

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柳 龍光(やなぎりゅうこう)

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マスター国松の一番弟子。その実力は師匠をも上回り国松の片腕を奪った張本人でもある。空道のあらゆる技を極めており、同じ達人タイプの渋川剛気よりもさらに優れた技量を持つ。渋川剛気(しぶかわごうき)がジャック・ハンマーと対決する以前、生涯で唯一敗れた相手だった。

他の4人の死刑囚と同じく「敗北を知りたい」との理由で刑務所の防弾ガラスを「空掌」を使用して破壊。逃亡を図った。

作中で刃牙に完全勝利した数少ない人物でありその力量は全登場人物の中でもトップラスであったが、夜の公園で本部以蔵(もとべいなぞう)と対決しまさかの苦戦を強いられた(というより敗北したに近い)。これは身に付けた技の一つである「毒手」に頼りすぎた事が原因であり本部にもその事を指摘されていた。

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朱沢江珠(あけざわ えみ)

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範馬刃牙の母親。世界的な大富豪の一族、朱沢鋭一(あけざわえいいち)との結婚披露宴で範馬勇次郎と出会う。朱沢江珠の持つ秘めた残虐性を見抜いた勇次郎はこれこそが自分が長年探し求めた女だと直感した。魅かれあうお互いに気付いた朱沢鋭一は勇次郎を追い出そうとするが敢え無く失敗。

その後、勇次郎は二人がいる邸宅に楽々侵入すると鋭一を殺害して朱沢江珠を手に入れることになる。

その後、二人の間に範馬刃牙が産まれたわけだが朱沢江珠は母親としての愛情はほとんど与えず、むしろ勇次郎に振り向いてもらうための道具として刃牙を鍛え接した。その事を痛感していた刃牙だったが勇次郎と対決した際、朱沢江珠は母親として人生で最初で最後の愛情を与える事となる。

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ヘクター=ドイル

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5人の最凶死刑囚のうちの一人。「敗北を知りたい」という思いを抱き刑務所を脱獄。その後日本へとやって来た。手首と肘に刃物、腕にスプリング、胸に爆薬と体中に多様な武器を身に着けており、戦闘においてそれらを最大限活用する。

その何でもありの戦闘スタイルは大半の武術家にとっては予想外のもので、ロブ・ロビンソンや鎬昂昇(しのぎこうしょう)らを撃破した。しかし武器に対しても高い知識と経験を持つ烈海王には通用せず危うく破れかけた。

最終的に敵だった愚地克巳(おろちかつみ)と和解し船による亡命を図ろうとしたが、柳龍光(やなぎりゅうこう)にばれて制裁を受ける事になってしまった。右目を犠牲にして何とか逃げ切ったもののオリバに発見されてあえなく御用となった。

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