ユリー=チャコフスキー

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シリーズ第一作『グラップラー刃牙』における最初の強敵だった。モンゴル系ロシア人で騎馬民族「ヂギール」の末裔でボクシング世界ジュニアウェルター級チャンピオン。さらにジュニアウェルター級でありながらヘビー級を含む6階級を全てを制覇する事を目指していた。

ジムでトレーニングをしている最中に刃牙に決闘を申し込まれたが、パンチだけで返り討ちにしてチャンピオンとしての風格を見せつけた。バキシリーズでにおいて範馬刃牙に完璧な形で勝った数少ない人物である。刃牙はこれ以前にも不良100人との喧嘩に敗れており、バキシリーズ開始早々2回目の敗北となった。

この2回目の敗北は刃牙に深いショックを与え山に籠って修行を始める強力な動機となった。

ユリー=チャコフスキーにとっては(というより一般の人ほどんどにとって)ボクシングにおけるヘビー級チャンピオンこそが世界最強の証しであり、それ故に本来の階級とかけ離れているヘビー級に挑戦する理由だった。

しかし栗谷川等(くりやがわ ひとし)に「我々はボクシングのヘビー級王者如きを世界最強とはみなさない」と言われたり、刃牙にも「投げ技が無い、決め技が無い、斬撃が無い…(略)…。以上の理由でボクシングはグラップラーとしては不適当である」などと言われ、ボクシングそのものを否定された。

バキシリーズで刃牙に勝った数少ない人物であるにも関わらず、戦って敗北する事なく気が付いたら刃牙との間に圧倒的な実力差を付けられていたという悲劇の人物だった。

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寂 海王(じゃくかいおう)

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日本人で唯一『海王』の称号を持つ男。中国拳法・空拳道の使い手でその実力は中国本土の海王と比べても遜色無い。日本国内に2万人もの弟子を抱えており、単なる格闘家ではなく指導者という立場でもある。

弟子たちの育成により力を入れるため強い格闘家に会うたびに日本に来るようスカウトして回っている。口癖は「強いだけでは空しいぞ」。単なる一拳法家として強さに磨きをかける事よりも日本という国全体を配慮して行動するふしがある。

弟子の総数2万人と聞くと物凄い数に聞こえるが、愚地独歩(おろちどっぽ)が作った神心会空手の門下生が全国に100万人いる事を考えるとそれほど大した数字には思えなくなる。

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範馬刃牙(はんまばき)

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グラップラー刃牙の主人公。父親同様、格闘(喧嘩)が大好きで毎日厳しい近代トレーニングを積んでいた。しかしある日、不良100人を相手に喧嘩を挑み敗れ去ったことを機に今まで自分が行ってきたトレーニング法に疑問を持つようになる。

そこでせっかく母親(朱沢江珠)が大金を払って用意してくれた最新の設備とコーチ陣を捨てて、一人山にこもって武者修行を始める。それからは今までのトレーニングは何だったのかと言うほどメキメキと強くなり…(この間、巻数にして100巻以上)…最終的に父親である範馬勇次郎と史上最大の親子喧嘩をするに至る。

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