愚地克巳(おろち かつみ)

この記事を読むのに必要な時間の目安: 3分ぐらい

「武神」愚地独歩(おろちどっぽ)の息子(養子)。格闘家として理想的な体型に加えて、ベンチプレス300キロ、100m10秒台という驚異の身体能力を持ち合わせており、愚地独歩をして「空手を終わらせた男」と言わしめる。その天賦の才は郭海皇(かくかいおう)も認めており、物語の終盤で成長した愚地克巳を見て「拳法を50年は進化させた」と感嘆していた。

一方で天才ゆえに戦闘に対するモチベーションに問題があり、そのため実力ではさほど劣らない相手に対しても苦戦を強いられたり敗北を喫したりしていた。また特殊な状況での戦闘経験に乏しいからか、不意打ちやダーティーな攻撃に弱く武術家として臨機応変さに欠ける場面が多々見られた。

しかし物語が進むにつれて精神面で飛躍的に成長し真の武術家として充分な技量と精神を備えるに至った。

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柴千春(しば ちはる)

この記事を読むのに必要な時間の目安: 3分ぐらい

暴走族「機動爆弾巌駄無(がんだむ)」の特攻隊長。仲間内では数々の武勇伝が語り継がれており、全国各地に一番弟子と自称する柴千春のファンがいる。同じくそっち系の人である花山薫(はなやまかおる)に強い憧れを抱いており、最大トーナメントをきっかけに交流を持つようになった。バキシリーズの終盤では花山にいいように使われていた。

かなりおせっかいな人のようで、街中でナイフを使って喧嘩している不良二人を捕まえて「負い目の無さが勝ちを生むんだ」などと訳を分からないことを言って二人を説教していた。

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アレクサンダー=ガーレン

この記事を読むのに必要な時間の目安: 3分ぐらい

祖国ロシアが大好きな人物。愛国心が強すぎて大統領に「ロシアの支配下にあるという証が欲しいので、手錠を掛けて欲しい」と要求していた。ここまで来ると愛国者というよりは単なるMなのではないかと思ってしまう。

最大トーナメントへは徳川光成(とくがわみつなり)による主催者推薦で出場が決定し、ロシア民族の強さを証明するために出場した。しかし準々決勝でジャック・ハンマーと対戦し、ドーピングによって覚醒したハンマーによって圧倒されてしまった。

その後、最凶死刑囚編では敗北を求めてやってきたシコルスキーに襲われあっけなく敗北。療養生活を余儀なくされた。

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劉海王(りゅう かいおう)

この記事を読むのに必要な時間の目安: 3分ぐらい

中国拳法の名門「白林寺」の師範。若き日の烈海王やドリアン海王もこの場所で研鑽を積み武術家として大成した。齢100歳を超える高齢でありながら筋骨隆々の肉体をしており、さぞかし強い武闘家なのだと思われたが大擂台賽の一回戦で範馬勇次郎と対戦。

開始わずか数秒で顔面の皮を剥がされるというおぞましい攻撃を喰らって敗退した。その光景を見た烈海王は激怒し勇次郎に立ち向かおうとしたが、これを静止して自身で再び立ち向かったが同じように倒されてしまった。

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愚地独歩(おろちどっぽ)

この記事を読むのに必要な時間の目安: 5分ぐらい

会員数5万人以上を誇る空手団体、神心会の館長。「武神」や「人食いオロチ」などの様々な異名を持っており、刃牙が地下闘技場に参戦するずっと前に王者として君臨していた。現在では闘技場から身を引き後進に道を譲るべく指導に力を入れていたが、戦いに対する欲求は全く衰えておらず未だ全盛期の力を有していた。

シリーズ第一作のグラップラー刃牙においては最強の使い手だったが(勇次郎を除く)、シリーズが進むにつれてより強い人物が出てくるようになり多少立ち位置が降下した。しかし登場から一貫して主要なキャラクターとして活躍しており、その戦闘スタイルや人柄から多くの読者から親しまれている。

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天内悠(あまないゆう)

この記事を読むのに必要な時間の目安: 4分ぐらい

元々はアメリカ大統領ボッシュのボディーガード。彼の戦闘に関する哲学に興味を持った(良い意味ではないが)範馬勇次郎が日本に連れてきた。物腰が柔らかく礼儀正しい青年で特にレディーに対しては親切。端正な容姿を合間ってさぞ女性からモテることだろう。

地下闘技場の控室で暴れる範馬勇次郎(はんまゆうじろう)に対し顔面パンチした事が主催者である徳川光成(とくがわみつなり)の目に留まり、急遽最大トーナメントへ出場することが決定した。

試合では格闘技では類を見ない空中からの攻撃や長い手足から繰り出される関節技などを用いて対戦相手を圧倒した。しかしどれだけ痛めつけても降参しない愚地独歩(おろちどっぽ)に対して、負けを認めるように何度もお願いした結果、観戦していた勇次郎の怒りを買ってしまい(相手に勝利を懇願する姿勢が気に食わなかったらしい)ぼこぼこにされ自分が敗北する結果となってしまった。

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リチャード=フィルス

この記事を読むのに必要な時間の目安: 4分ぐらい

シカゴのとあるクラブでバウンサー(ガードマンのようなもの)を努めている。クラブでは毎晩のように酔っぱらった客を相手に殴り合いを繰り広げている(従業員の態度じゃないだろ!?)。リチャード=フィルスの恐ろしい所はその殴り合いの中でただの一度も相手のパンチを避けず、その上で全ての殴り合いを制しているという事である。

その中には現役のプロボクサーもいたらしく、そのタフネスはプロアマ問わず通用していた。この事からリチャード=フィルスはいつの間にか「地球一のタフガイ」と呼ばれるようになっていた。

最大トーナメントではタキシード姿で登場。同じくスーツ姿で登場した愚地独歩と得意の殴り合いを披露したが、途中で空手技を使用した愚地独歩の前に敗退した。

アニメ版では屈強なアメリカ人らしくかなり大きな体格の人物として描かれていたが、原作ではそれほど大きな体格の持ち主としては描かれておらず原作とアニメで見た目が大きく違う人物だった。

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朱沢江珠(あけざわ えみ)

この記事を読むのに必要な時間の目安: 4分ぐらい

範馬刃牙の母親。世界的な大富豪の一族、朱沢鋭一(あけざわえいいち)との結婚披露宴で範馬勇次郎と出会う。朱沢江珠の持つ秘めた残虐性を見抜いた勇次郎はこれこそが自分が長年探し求めた女だと直感した。魅かれあうお互いに気付いた朱沢鋭一は勇次郎を追い出そうとするが敢え無く失敗。

その後、勇次郎は二人がいる邸宅に楽々侵入すると鋭一を殺害して朱沢江珠を手に入れることになる。

その後、二人の間に範馬刃牙が産まれたわけだが朱沢江珠は母親としての愛情はほとんど与えず、むしろ勇次郎に振り向いてもらうための道具として刃牙を鍛え接した。その事を痛感していた刃牙だったが勇次郎と対決した際、朱沢江珠は母親として人生で最初で最後の愛情を与える事となる。

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ユリー=チャコフスキー

この記事を読むのに必要な時間の目安: 5分ぐらい

シリーズ第一作『グラップラー刃牙』における最初の強敵だった。モンゴル系ロシア人で騎馬民族「ヂギール」の末裔でボクシング世界ジュニアウェルター級チャンピオン。さらにジュニアウェルター級でありながらヘビー級を含む6階級を全てを制覇する事を目指していた。

ジムでトレーニングをしている最中に刃牙に決闘を申し込まれたが、パンチだけで返り討ちにしてチャンピオンとしての風格を見せつけた。バキシリーズでにおいて範馬刃牙に完璧な形で勝った数少ない人物である。刃牙はこれ以前にも不良100人との喧嘩に敗れており、バキシリーズ開始早々2回目の敗北となった。

この2回目の敗北は刃牙に深いショックを与え山に籠って修行を始める強力な動機となった。

ユリー=チャコフスキーにとっては(というより一般の人ほどんどにとって)ボクシングにおけるヘビー級チャンピオンこそが世界最強の証しであり、それ故に本来の階級とかけ離れているヘビー級に挑戦する理由だった。

しかし栗谷川等(くりやがわ ひとし)に「我々はボクシングのヘビー級王者如きを世界最強とはみなさない」と言われたり、刃牙にも「投げ技が無い、決め技が無い、斬撃が無い…(略)…。以上の理由でボクシングはグラップラーとしては不適当である」などと言われ、ボクシングそのものを否定された。

バキシリーズで刃牙に勝った数少ない人物であるにも関わらず、戦って敗北する事なく気が付いたら刃牙との間に圧倒的な実力差を付けられていたという悲劇の人物だった。

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範馬刃牙(はんまばき)

この記事を読むのに必要な時間の目安: 5分ぐらい

グラップラー刃牙の主人公。父親同様、格闘(喧嘩)が大好きで毎日厳しい近代トレーニングを積んでいた。しかしある日、不良100人を相手に喧嘩を挑み敗れ去ったことを機に今まで自分が行ってきたトレーニング法に疑問を持つようになる。

そこでせっかく母親(朱沢江珠)が大金を払って用意してくれた最新の設備とコーチ陣を捨てて、一人山にこもって武者修行を始める。それからは今までのトレーニングは何だったのかと言うほどメキメキと強くなり…(この間、巻数にして100巻以上)…最終的に父親である範馬勇次郎と史上最大の親子喧嘩をするに至る。

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