バキシリーズの作者である板垣恵介先生が放った一言。最凶死刑囚編での夜の公演にて作中でもトップクラスの戦闘力を誇る柳龍光(やなぎりゅうこう)とご存じ口だけ雑魚キャラの代名詞、本部以蔵(もとべいぞう)が対決した(本来は柳と渋川が対決する予定だった)。
読者の誰もが「本部、お前じゃ勝てねえよ。いいからどいてろ」と思ったが、実際は多彩な武器を使用する本部が柳を圧倒。まるで赤子の手をひねるかのように柳を追い込んだ。
いくら武器を使っているとは言えこのような戦闘内容はおかしいと思った読者の声に対して「本部が強くて何が悪い」という言葉が放たれた。
何故、本部が勝てたのか
では実際問題、どうして実力で劣る本部があれだけの善戦が出来たのだろうか。作者曰く「柳が武器に依存し過ぎたため」らしい。作中で本部も「技量で私の遥か上を行くあなたがこうまでも苦戦するのはその毒手に頼り過ぎているからだ」と柳を一喝していた。
確かに柳は登場当初は空掌(くうしょう)だの鞭打(べんだ)などを駆使して戦っていたが、次第に毒手ばかりを使うようになっていった。確かに毒手は決まれば必殺の技なので頼りたくなる気持ちは分かるが「何事にも依存してはいけない」というバキシリーズのメッセージが込められた対決だったのだろう。
そもそも本部の実力とは
ここまで本部が雑魚キャラだと言う前提で話しを進めてきたが、果たして本部は本当に弱いのだろうか。仮にも我流柔術を(そこそこ)極めた人物で格闘技界にもそれなりに名を知られた人物なのだ。加えて知識は驚くほどに幅広くそして深い。
さらに言えば稽古の場とは言え当時すでに地下闘技場のチャンピオンだった範馬刃牙(はんまばき)を圧倒していた。
ただ最大トーナメントの一回戦で金竜山に負けたのを機に雑魚キャラが定着してしまったのだ。だが果たしてそれは本当に正しい評価なのだろうか。あれは単なる戦術ミスで本来は本部が圧勝していたとは考えられないだろうか。
本部の強さについてもう一度考え直す必要は……
やっぱり無いか。
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