シリーズ第一作『グラップラー刃牙』における最初の強敵だった。モンゴル系ロシア人で騎馬民族「ヂギール」の末裔でボクシング世界ジュニアウェルター級チャンピオン。さらにジュニアウェルター級でありながらヘビー級を含む6階級を全てを制覇する事を目指していた。
ジムでトレーニングをしている最中に刃牙に決闘を申し込まれたが、パンチだけで返り討ちにしてチャンピオンとしての風格を見せつけた。バキシリーズでにおいて範馬刃牙に完璧な形で勝った数少ない人物である。刃牙はこれ以前にも不良100人との喧嘩に敗れており、バキシリーズ開始早々2回目の敗北となった。
この2回目の敗北は刃牙に深いショックを与え山に籠って修行を始める強力な動機となった。
ユリー=チャコフスキーにとっては(というより一般の人ほどんどにとって)ボクシングにおけるヘビー級チャンピオンこそが世界最強の証しであり、それ故に本来の階級とかけ離れているヘビー級に挑戦する理由だった。
しかし栗谷川等(くりやがわ ひとし)に「我々はボクシングのヘビー級王者如きを世界最強とはみなさない」と言われたり、刃牙にも「投げ技が無い、決め技が無い、斬撃が無い…(略)…。以上の理由でボクシングはグラップラーとしては不適当である」などと言われ、ボクシングそのものを否定された。
バキシリーズで刃牙に勝った数少ない人物であるにも関わらず、戦って敗北する事なく気が付いたら刃牙との間に圧倒的な実力差を付けられていたという悲劇の人物だった。