烈海王にだって勝てる

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最大トーナメントの後、鎬昂昇(しのぎこうしょう)が愚地克巳(おろちかつみ)に向かって言った言葉。正確には「今の私ならば烈海王(れつかいおう)にだって勝てる」と言っていた。

これは最大トーナメントの後に行われた五人の最凶死刑囚とトーナメントに出場した成績優秀者たちとの間で行われたサイバルマッチに、自分がメンバーとして入らなかったことを受けての発言だった。

鎬昂昇自身、最大トーナメントでは二回戦で敗退していたため選考からもれたこと自体は仕方ないと思っていた。しかしその時よりも格段に強くなったと実感しているようで、最凶死刑囚と戦いたいという思いから発せられた言葉だった。

この言葉の真意

ではどうして烈海王だったのだろう。鎬昂昇が最大トーナメントで敗れた相手は渋川剛気(しぶかわごうき)なので、単純に強くなったと言いたいのであれば「今の私ならば渋川剛気にだって勝てる」と言いそうなものではないか。

そこを敢えて烈海王を名前に挙げた理由は恐らく、鎬昂昇の中で「渋川剛気>烈海王」だったからではないか。

渋川剛気は対戦しているためその強さが身に染みているが、烈海王は直接対戦していないので刃牙にやられた様を見て「いけそう」と思ったのではないか。加えて目の前に愚地克巳がいた事も関係しているのではないか。

愚地克巳がトーナメントで負けた相手である烈海王の名前を挙げることで暗に「お前にも勝てる」と言いたかったのではないだろうか。

実際の所

それでは果たして実際の所はどうなのか。果たして鎬昂昇は本当に烈海王に勝てるのだろうか。

応えはNoだろう。その後、鎬昂昇はヘクター・ドイルとの戦いで不意を突かれて負けているのに対し烈海王はほとんど完勝していた。

何よりもあの人は「紐切りはより高みに達した」など自分の成長を過大に評価する傾向がある。十中八九、烈海王に勝つことはないだろう。

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